Comic Story
新宿の末廣亭に行ってみた。
うちのかみさんは笑点好きだ。
いつも大笑いしている。
なので、いつかみんなで見に行こう!とは言っていたものの、近くて遠いとはまさにこのこと。
時間も全部見ると4時間コースなので、なんか躊躇してしまっていた。
今年の体育の日は雨。晴れていればパターン的には遠出しようかと思うのだが、前日の予報から怪しげなので懸案の寄席ツアーにすることに決定!
閑話休題。ハッピーマンデーはそれはそれでうれしいのだが、他の日のほうがよっぽど月曜にしたほうが良いのに、体育の日(晴れの特異日)こそ10月10日のほうがよいような気がする。
さて、その末廣亭。正直、寄席だったらどこでもよかったのだが、笑点メンバーの木久翁が襲名披露をするとのこと。
そのほかにもおいらみたいな初心者でも知っている面々がラインナップされており、家族会議は満場一致でこれにしようということになった。
前売り券は当然のことながら売り切れだったので、娘には悪いが早めに行ってみることに。
30分前に到着し、さすがに札止めということは無かったが、我々のあとにもぞくぞくと人が並ぶ。
入場が始まり当日席の場合は一階の桟敷席から埋めていくのだが、我々は既に二階席組。
どの辺に陣取ろうか迷ったのだが、なるべく真ん中にしてみた。
ちょっと失敗したなと思ったのは、足が全く伸ばせない。
胡坐をかけるおいらはいいのだが、体育館座りの娘にはかわいそうだった。
次回は反省してもう少し座りやすいところにしよう。
ちなみにこの末廣亭。見た目も歴史を感じさせるが、中も結構いい雰囲気を漂わせている。
一階席の中心はさすがに現代的な椅子席だが、思いっきり木造でみしみしいっている。
我々の陣取った二階も落語の途中でネタフリがあったが、いつ落ちてもおかしくないといっては失礼かもしれないが、結構な年代ものだ。
だが、落語にふさわしいレトロな感じを満喫できるという意味では、このまま維持していって欲しいものだ。
未だ人が入りきらないざわめきの中で高座が始まった。
最初の演者の声がちょっと小さく何を言っているのかがわからない。
「まあ、最初は前座のようなものだから、最後のほうだけしっかり聞こえればいいや」
だが、2人目位から様子が変わる。良く聞こえないのは、ほんとに最初の人くらいだった。
一応、マイクがおかれてはいるものの、それで拾われる音はたかが知れている。
その意味ではさすがプロの噺家だ。テレビのマイクを通しての音声とは明らかに違う。
演目が進むとより高名な演者が出てくる。
長丁場なので適度にやり過ごそうなどと思っていたのだが、どんどん面白くなってくる。
古典落語ではないので、時事ネタを織り交ぜ仕込まれた噺はとても新鮮な笑いだ。
全国放送の笑点がアドリブだけに相当毒を抜かれているといことがよくわかる。
その分、壷に入ることが多くあっという間に時がすぎる。
トリは2代目木久蔵なのだが、それより木久翁が仕込みネタだとやっぱしうまいのにとっても感動した。
笑点ではいまいち滑舌が悪いのだが、どうしてどうして笑わせてくれます。
とりわけ良かったのは小朝さん。テレビに出てるとなんかどうなの?って感じですけど、この人の噺はせっかくだから一度聞いてみることをお勧めする。
この日は番組表には無かったのだが、金馬さんを見れたのもよかった。
もう相当お年を召されているようだが、しっかり聞かせてくれました。
ともかく初めて生で見た寄席だったが、とっても楽しいあっという間の4時間だった。
娘もさすがに最後は眠そうだったが、聞きたいという欲求との戦いを繰り広げていたようだ。
正直ここまで期待していなかったというのが本音だが、やはりいいものはいいのだなと改めて思った。
帰りしなにかみさんから「今日一番大笑いしてた客はあんたよ」と指摘されてしまった。
確かにテレビの笑点ではあんまし笑えないのだが、末廣亭では大声で笑っていた。
多分、テレビと違って客と噺家の距離が近いために「ここだけの話」的なブラックなネタが頻発することも原因だろう。
百聞は一見にしかず。ライブの落語は面白いので是非行ってみてほしい。
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